建築振動を学ぶ地震から免震・制震まで

著者:大阪大学 宮本裕司 ・東京理科大学 永野正行・神戸大学 藤谷秀雄・大阪大学 吉村智昭
分野:建築工学
ページ数:160
判型:B5判
ISBN:978-4-8446-0824-0
定価:本体 2,800円 + 税
本書では「建築振動」の基礎的な知識を学び、理解を深めることを目的として、地震の発生から地盤増幅と建物応答、また免震・制震構造までの建物の耐震設計において建築振動がかかわる一連の内容を記述している。そのため、地震の発生から地盤の揺れ、さらに建物へ入力する地震動と建物の揺れの関係、その揺れを応答解析によって計算する方法、また建物応答を低減させる免震構造や制震構造の原理と効果を習得できる。
目次正誤表追加情報
まえがき
第1章 建築振動を学ぶ
1.1 地震と建物被害
1.2 建築振動と振動モデル
第2章 地震による地盤と建物の揺れ
2.1 地震による地盤の揺れ
2.2 時刻歴波形の概念
2.3 建物の応答
第3章 1質点系モデルの振動
3.1 建物のモデル化
3.2 非減衰の振動方程式
3.3 振動方程式を解く
3.4 複素関数を用いた解法
第4章 減衰を考慮した1質点系モデルの振動
4.1 減衰とは
4.2 減衰を考慮した1質点系の振動方程式
4.3 振動方程式を解く
4.4 減衰定数と振動性状
4.5 減衰振動の固有円振動,固有振動数,固有周期
4.6 初期条件を与えた振動
4.7 減衰定数の効果
4.8 減衰による振幅の減少率
第5章 1質点系モデルの地震応答
5.1 入力地震動
5.2 地震応答時の運動方程式
5.3 直接積分法による応答計算
5.4 地震動が入力した時の応答特性
5.5 応答スペクトル
第6章 1質点系モデルの調和地動入力時の応答
6.1 調和地動
6.2 調和地動入力時の建物応答
6.3 調和地動入力時の過渡応答と最大応答値
第7章 1質点系モデルの周波数応答
7.1 調和振動
7.2 複素表現による建物の地震応答と伝達関数
7.3 伝達関数とその特徴
7.4 フーリエ変換とフーリエスペクトル
7.5 周波数応答解析
第8章 多質点(多自由度)系モデルの振動
8.1 2質点(2自由度)系
8.2 多質点(多自由度)系
8.3 ねじれ振動
第9章 免震構造・制震構造
9.1 振動制御構造の考え方
9.2 免震構造
9.3 制震構造
第10章 地盤と建物の相互作用と連成応答
10.1 地盤と建物の相互作用とは
10.2 スウェイ・ロッキングモデル
10.3 地盤ばねと地盤減衰
10.4 2層地盤の地盤ばね
10.5 地盤の影響を考慮した運動方程式
10.6 地盤の影響による建物の動特性の変化
10.7 事例による相互作用の影響評価
第11章 地震動の地盤増幅
11.1 必要となる地盤物性と地盤調査
11.2 地盤の運動方程式
11.3 波動を表現する式
11.4 地表面での波動の反射
11.5 地層境界での波動の透過と反射
11.6 2層地盤の地震動の増幅
11.7 地盤増幅特性
第12章 建築振動と地震防災・減災
12.1 2つの大震災と防災・減災
12.2 地震被害想定
12.3 地盤の揺れと建物被害
12.4 長周期地震動と超高層の揺れ
付録-1 過去の被害地震と耐震設計とのかかわり
付録-2 反復法(Stodola法)による固有値の計算
付録-3 コーンモデルによる2層地盤の地盤ばねの誘導方法
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