栄養管理と生命科学シリーズ【新刊】生化学

著者:編者:山田一哉(松本大学大学院健康科学研究科 教授)
分野:管理栄養士
ページ数:370
判型:B5
ISBN:978-4-8446-0940-7
定価:本体 3,300円 + 税
 「生化学」をより平易に理解できるように、個々の物質代謝、その関係性、調節のメカニズムについて、生体で何がどう変化すればどう影響するのかなどストーリー性を持たせた。
 また、本文中で学んだ知識をすぐに定着できるように例題を、さらに1章を学んだあとに知識を確認できるように、実際の国家試験問題を章末問題として掲載した。
 一つ一つを丁寧に理解しながら、物質代謝とその調節についての全体像を自分の頭の中で映像として構築し、内容を他人に説明できることで、「生化学」をマスター出来るように工夫している。
目次正誤表追加情報
第1章 細胞の構造と機能
1 細胞の構造
 1.1 ヒトの細胞数と種類
 1.2 細胞内小器官とそのはたらき
2 生体膜の構造と機能
 2.1 生体膜の構造
 2.2 物質輸送
3 ヒトの生体成分
章末問題

第2章 糖質
1 糖質とは
2 単糖
 2.1 単糖とは
 2.2 アルドースとケトース
 2.3 光学異性体(D型とL型)               
 2.4 アノマー(α型とβ型)
 2.5 エピマーとは
 2.6 主な単糖類
 2.7 誘導糖         
3 少糖類
 3.1 少糖類とは
 3.2 主な二糖類
4 多糖類
 4.1 多糖類とは
 4.2 ホモ多糖
 4.3 ヘテロ多糖
 4.4 複合糖質
章末問題
 
第3章 脂質
1 脂質とは
2 単純脂質
 2.1 グリセリド
 2.2 ステロールエステル
3 複合脂質
 3.1 リン脂質
 3.2 糖脂質
4 誘導脂質
 4.1 脂肪酸
 4.2 ステロイド
 4.3 エイコサノイド
章末問題

第4章 たんぱく質・アミノ酸
1 はじめに
2 アミノ酸
 2.1 アミノ酸の基本構造
 2.2 アミノ酸の分類
3 ペプチド
 3.1 ペプチド結合
 3.2 生理活性を持つペプチド
4 たんぱく質
 4.1 たんぱく質の構造
 4.2 たんぱく質の分類
 4.3 水溶液中でのたんぱく質
章末問題
         
第5章 核酸・ヌクレオチド  
1 核酸とは
2 ヌクレオチドとは
 2.1 リボースとデオキシリボース
 2.2 プリン塩基とピリミジン塩基
 2.3 ヌクレオシドとヌクレオチドの種類
 2.4 サイクリックAMP(cAMP)
3 DNAとRNA/71
 3.1 DNA(デオキシリボ核酸)
 3.2 RNA(リボ核酸)
章末問題

第6章 ビタミン・ミネラル
1 ビタミン
 1.1 脂溶性ビタミン
 1.2 水溶性ビタミン
2 ミネラル
 2.1 多量ミネラル
 2.2 微量ミネラル
章末問題
 
第7章 酵素 
1 酵素とは
 1.1 酵素のはたらき(一般的性質 活性化エネルギー)
 1.2 酵素の分類
 1.3 酵素の性質
 1.4 反応速度論
2 アイソザイム
 2.1 ヘキソキナーゼとグルコキナーゼ
 2.2 サブユニット
 2.3 逸脱酵素・アイソザイムと診断への応用
3 酵素活性の調節
 3.1 酵素活性の阻害
 3.2 アロステリック調節
 3.3 修飾による調節
 3.4 限定分解による調節
 3.5 酵素活性の単位
章末問題

第8章 生体エネルギー学
1 生物とは
2 自由エネルギー
 2.1 生体エネルギー学
 2.2 熱力学の法則
 2.3 自由エネルギー
 2.4 標準自由エネルギー変化
 2.5 共役反応
 2.6 独立栄養と従属栄養
 2.7 同化と異化
 2.8 高エネルギーリン酸結合
 2.9 生体酸化 生体内での電子とエネルギーのやりとり
 2.10 活性酸素と酸化ストレス
 2.11 呼吸鎖と酸化的リン酸化 
章末問題

第9章 糖質の代謝 
1 糖質とは
 1.1 糖質の消化と吸収
 1.2 糖の組織への取り込み
2 糖質代謝の全体像
3 解糖系
 3.1 解糖系の概要
 3.2 解糖系の反応
 3.3 解糖系で生産されたNADH + H+の行方
4 クエン酸回路
 4.1 クエン酸回路の概要
 4.2 クエン酸回路の反応
5 グルコースの完全酸化
6 グリコーゲンの合成と分解
 6.1 グリコーゲンの役割
 6.2 グリコーゲンの合成
 6.3 グリコーゲンの分解
7 糖新生
 7.1 糖新生とは
 7.2 糖新生の反応
 7.3 糖新生における臓器連関
8 その他のグルコースの代謝経路
 8.1 ペントース(五炭糖)リン酸回路
 8.2 グルクロン酸経路(ウロン酸経路)
9 フルクトース・ガラクトースの代謝
 9.1 フルクトースの代謝
 9.2 ガラクトースの代謝
10 血糖値の調節
 10.1 グリコーゲン合成と分解の調節
 10.2 解糖と糖新生の調節
11 糖質代謝異常症
 11.1 糖尿病
 11.2 先天性糖質代謝異常症
章末問題

第10章 脂質の代謝  
1 脂質の機能
 1.1 脂質の消化と吸収
 1.2 リポたんぱく質
 1.3 リポたんぱく質による脂質の輸送
 1.4 脂肪組織でのトリグリセリドの貯蔵と分解
 1.5 脂肪酸の分解
 1.6 脂肪酸の合成
 1.7 脂肪酸の鎖長の伸長と不飽和化
 1.8 トリグリセリドの合成
 1.9 ケトン体代謝
 1.10 コレステロールの代謝
 1.11 胆汁酸の合成
 1.12 ビタミンD3の生合成
 1.13 ステロイドホルモンの生合成
 1.14 エイコサノイド
 1.15 脂質異常症
章末問題

第11章 たんぱく質・アミノ酸の代謝 
1 アミノ酸とたんぱく質
2 体たんぱく質の合成と分解
 2.1 体たんぱく質の合成と分解
 2.2 たんぱく質の代謝回転
3 アミノ酸の異化(炭素骨格の代謝と窒素代謝
 3.1 アミノ酸窒素の代謝
 3.2 アミノ酸の炭素骨格の代謝
 3.3 アミノ酸の生理活性物質への変換
 3.4 クレアチンの生成と代謝
4 非必須アミノ酸の合成
 4.1 ピルビン酸、オキサロ酢酸、α-ケトグルタル酸から合成されるアミノ酸
 4.2 3-ホスホグリセリンから合成されるアミノ酸
 4.3 チロシンの生合成                                
5 アミノ酸の代謝異常症
 5.1 フェニルケトン尿症
 5.2 メープルシロップ尿症
 5.3 ホモシスチン尿症
章末問題

第12章 ヌクレオチド代謝
1 ヌクレオチドの代謝
 1.1 プリンヌクレオチドのデノボ合成
 1.2 ピリミジンヌクレオチドのデノボ合成
 1.3 デオキシリボヌクレオチド合成
 1.4 チミンを持つヌクレオチドの合成
 1.5 ヌクレオチドの分解とサルベージ経路によるヌクレオチドの再合成
 1.6 プリンヌクレオチドの分解
 1.7 ピリミジンヌクレオチドの分解
 1.8 サルベージ経路によるヌクレオチドの合成
2 ヌクレオチド代謝異常症
 2.1 巨赤芽球性貧血
 2.2 痛風
 2.3 レッシュ・ナイハン症候群
 2.4 アデノシンデアミナーゼ欠損症
章末問題

第13章 代謝の統合
1 はじめに
2 摂食時の代謝
 2.1 肝臓 
 2.2 筋肉 
 2.3 脂肪組織 
 2.4 インスリンの作用
3 空腹時の代謝
 3.1 肝臓
 3.2 筋肉
 3.3 脂肪組織
4 運動時の代謝
5 栄養素の相互変換
章末問題

第14章 情報伝達の機構と恒常性
1 細胞間情報伝達
 1.1 細胞間情報伝達による恒常性の維持
 1.2 細胞間情報伝達の経路
 1.3 情報伝達物質
2 受容体による情報伝達
 2.1 細胞膜受容体
 2.2 核内受容体
3 細胞内情報伝達
 3.1 Gたんぱく質共役型受容体(GPCR)を介した細胞内情報伝達
 3.2 酵素共役型受容体を介した細胞内情報伝達
 3.3 グアニル酸シクラーゼを介した細胞内情報伝達/291
4 ホルモン分泌の調節
 4.1 各器官によるホルモン調節機構/292
章末問題

第15章 遺伝情報の発現と制御
1 遺伝子とは
2 染色体と遺伝子
3 遺伝情報の流れ
4 遺伝子の複製
5 たんぱく質合成
 5.1 転写
 5.2 RNAプロセシング
 5.3 翻訳のルールとアミノアシルtRNA
 5.4 翻訳の過程
 5.5 たんぱく質の局在と修飾
6 遺伝子発現の制御
 6.1 転写レベルでの調節
 6.2 転写後レベルでの調節
7 DNAの修復機構
章末問題

第16章 遺伝子変異・遺伝子組み換え技術
1 遺伝子変異と先天性代謝異常
2 一塩基多型
3 エピジェネティクス
4 遺伝子組み換え技術
 4.1 遺伝子組み換え技術
 4.2 ポリメラーゼ連鎖反応
 4.3 塩基配列の決定
 4.4 DNAマイクロアレ
 4.5 遺伝子改変生物
章末問題
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